2025年下半期 NHK の連続テレビ小説 「ばけばけ」が放映されます。
ヒロインの夫 ヘブン役にトミー バストウさんが選出されました。
1767人の応募者の中から 何故トミーさんが決定したのか?
そのプロセスと彼の魅力にスポットを当て本稿を紹介していきます。
トミーバストウさんのプロフィール
- トミー・バストウ(Tommy Bastow)
- 1991年8月26日生まれ イギリス出身
- 職業:俳優 ミュージシャン
- 経歴:バンド「Franko」のボーカリスト
- 2008年『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』でメジャーデビュー。
- 2024年 エミー賞受賞 作品『SHOGUN 将軍』で ポルトガル司祭 マルティン・アルヴィトを演じた
トミーバストウが朝ドラのヒロイン夫役の理由3選
ここからは、ヒロインの夫役の決定打となった、1 アグレッシブな姿勢、2 柔軟な表現力(演技)、3 カリスマ性をご紹介しますね。
1アグレッシブな姿勢
バストウさんは 映画『SHOGUN 将軍』で共演した俳優 穂志もえかさんから『ばけばけ』でヘブン(小泉八雲)役のオーディションの話を聞かされました。
そこで事務所のツテを頼りに 脚本家の橋爪國臣氏のメールアドレスを入手し、「オーディションを受けられないか」と日本語を使ってメールで打診しました。
マネージャーの力に頼らず、自ら連絡するという行動に出たことが 役を得るチャンスのきっかけを掴んだという事が考えられますね。
2柔軟な表現力
『ばけばけ』の製作統括 橋爪國臣は、作品を製作するにあたって ヘブン役を見つけることに難航していたと申されています。
そしてバストウさんと出会った印象を以下のようにコメントしました。
『すでに 撮影開始が待ち遠しくてなりません。トミーさんは私たちが 探し続けていたヘブン さんそのもの。想像を超えて ヘブン さんです。オーディションの現場にいた みんなが彼に惚れていました。 偏屈さと チャーミングさを合わせ持つ ヘブンさんを見事に作り出してくれていました。』
『言葉がきちんと通じ合っていないけれど心は通じている』ような感覚にすごく引き込まれたんです。それは このドラマのテーマでもありますし お互いを尊重し合い 理解し合っていく姿を芝居で体現できる方だなというのが一番の印象でした。
引用元:https://www.nhk.jp/g/blog/fevtsy-o44g/
とコメントから察するに、この作品は日本語でのセリフに重きが置かれていますが、どんな表現技法であろうと セリフを口先で話すのではなく、深いところから内面を表現する役者さんだとおっしゃっていることが考えられますね。
カリスマ性
更に橋爪國臣はバストウさんの外見、内面から滲み出るスケール感と人間性を回想し 以下のようにコメントされています。
『基本的な演技力に関しても圧倒的な力を持っていらっしゃるしスタジオに入ってきた瞬間のオーラも違う』
『メイクさんも現場のスタッフ ヒロインの代役 女性も彼と関わった人がみんな ベタ惚れになっていくんです。人を惚れさせる力もあるし それを表現していく力もある。プライベートでも本当にナイスガイ なのでモテるんだろうなと。大変な 撮影になると思いますが 彼とだったら1年間一緒に乗り越えられるだろうなと思いました。』
初対面の瞬間のオーラにやられるというのはどういう事だろうと思い、この動画を観ました。
クリスヘムズワースさんに風貌が似ていて、がっしりした体型も相まって、アベンジャーズに登場しそう印象を持ちました。
橋爪國臣『スタジオに入ってきた瞬間のオーラが違う』とおっしゃるように185センチの堂々たる体格と青色の瞳!笑顔のまぶしい ナイスガイ(笑)という印象を私も感じました。スタッフさん達がオーラに参ってしまったということが強くうなずけました。
『歓迎してくれてありがとうございます。日本語を勉強中のトミーです』と歯切れよく挨拶していますが滑舌も綺麗です。
たゆまず研鑽に励む姿が日本人らしい
パストウさんは幼少期、お父さんの映画の趣味の影響を受け、黒澤明監督の「用心棒」「 羅生門」を観て 日本映画のファンになり日本文化に魅了されました。
成人してからも日本の作品と関わっていきたいという 情熱は冷めやらず、10年以上前から独学で日本語を学んでいます。
世界の視点から見ても日本語は難易度の高い言語です。
挫折する事も考えられたでしょう。
日本語を学び続ける秘訣をインタビュアから質問されると
『近道はありません、止めずにただ続けるしかないのです。』とコメントしています。
『SHOGUN 将軍』の撮影のない日は、1日8時間勉強していたということです。
私が着目した事は、この度の記事を書く為にバストウさんのプロフィールを調べていた時、インスタグラムで「ムエタイの練習に励む」投稿を読んだ事です。
※少なくても7年以上は続けています。キックの角度も中々の鋭さ。
ムエタイは練習や勝負を通じて「緊張や不安などのネガティブな感情をコントロールする」という側面があります。
10年の日本語の学びの経験が『SHOGUN 将軍』だけではなく更に『ばけばけ」での芝居で発揮される訳ですが、全ては積み重さねてきた努力の賜物。不安や誘惑から気持ちが折れなかったのはムエタイから培った強い精神力を得た要因とも考えられます。
俳優とミュージシャンを兼業
バンド「Franko」は2007年10月に結成。
リアム ギャラガーと作品の共同制作をしています。
中国でも人気があり、台湾のジョリン・ツァイ と手掛けた作品は ビルボード1位を獲得したという実績があります。
曲調はレゲエで、サビに跳ねるような 盛り上がりのある曲です。
声色は太く、ハリのある歌唱法です
ロンドンで演技を学び 2008年『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日でメジャーデビュー。
2024年 エミー賞受賞 作品『SHOGUN 将軍』では、真田広之さんと共演。10年日本語を学んだ結晶が生かされ、英語と日本語を巧みに話す宣教師を作中のキーマン的存在として評価をされました。
まとめ
トミー バストウさんが 朝ドラ 『ばけばけ」のヘブン役(小泉八雲)に決定したのは、脚本家や監督だけではなく、関わった人がみんな ベタ惚れになるほど人間性と演技力を兼ね備えていたからこそ1767人ものオーディションの難関を抜け、ヒロインの夫役に選ばれたということが納得できました。
今年下半期に公開される 朝ドラ 連続テレビ小説『ばけばけ』のヘブンを演じる トミー バストウさんが 他の出演者 たちとどのような演技の掛け合いをするのか楽しみですね!

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